なくてはならない「集客媒体」の存在
現在「旅行」と切っても切れないのは、旅行代理店や、雑誌、インターネット上の旅行情報サイトなどの「集客媒体」です。
これらの集客媒体がしのぎを削り、様々なパックツアーやプランを安く提供していますが、そのしわ寄せは「旅館やホテル」にきていることは否めないところではないでしょうか?集客媒体経由の宿泊客の割合が多くなればなるほど、その負担は旅館・ホテルを圧迫していきます。
一大イベント「団体旅行」
修学旅行や社員旅行などの「団体旅行」を、大口のお客様として重要視されている方も多くいらっしゃると思います。
しかし客単価の低下や、臨時アルバイトの雇い入れ、各種のクレームやトラブルへの対応など、団体客受け入れならではの労力も必要となってきます。同時に宿泊されている他のお客様へ、十分にサービスが行き届かないなど、様々な部分で「負」の要素が大きいのも確かです。
一般的な旅館・ホテルにとって、団体客への依存は、従業員や設備の疲弊だけでなく、ブランド力の低下や、個人客離れなど、様々な弊害も無視できません。
エージェントに対する依存にしても、団体旅行に対する依存にしても、問題となってくるのは「客単価の低下」です。独自集客による宿泊客よりも下がってしまっ た客単価は、F&B部門の材料費や手間、接客にあたる従業員数やアメニティグッズなどの切り捨てに繋がっていき、宿泊客の満足度もそれに伴い低下します。
このような状況は「負のスパイラル」を呼び込む要因の一端となってきます。
この「負のスパイラル」の怖いのは、依存度が深くなればなるほど、その旅館・ホテルの質を落としてしまうことです。
エージェント経由の宿泊客や社員旅行などの団体客は、リピーターやクチコミ客を呼び込むための重要な要素にもなります。しかし、それぞれに依存度が高くなってしまうと、折角の新規顧客の広がりを潰してしまうことになりかねません。
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